和食が食べたい

アメリカ生活やインターンの話

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【準備編】受け入れ先決定まで

ホストが1週間旅行に行ってくると言って突然いなくなったので、1週間他人の一軒家に一人暮らしすることになりました。暇を持て余しています。

言い忘れていましたが、インターンが始まるのは今月の中旬からで、3週間ほど余裕をもって来ています。(僕が取得した交流訪問者ビザ(j-1ビザ)はインターンの契約期間前後一ヶ月滞在可能なのです)

ということでインターンが始まって忙しくなる前に、出発前の準備についての記事を書いてしまおうと思います。いくつか分けて書きますが、今回は決心してから受け入れ企業が決まるまでの経緯を。

 

二つ前の記事の通り、2015年の12月にお風呂の中で決心してから、1週間で海外インターンを斡旋してくれる業者をネットで探し、信用できそうなところに足を運んで話を聞きに行きました。名前は明かしませんが、結局一番最初に目をつけて話を聞きに行った業者を利用することに決めました。

この業者選びは慎重に行ったほうがいいです。もちろん業者にも参加費を払うのですが、安易に参加費が安いからといった理由で選ぶのは危険です。値段が低いのにはそれなりの理由があります。(サポートが少ない、紹介できる企業の選択肢が少ない、実績があまりないなど)ネットの情報もそこまであるわけではないので、業者に直接足を運んで詳細を聞くのはもちろん、周りに業者を通してインターンをした人がいるなら、その人に直接話を聞くのが一番だと思います。業者など使わず、コネと行動力でインターンさせてもらえる海外の企業を見つけられるならそれが一番いいです笑

 

自分の使った業者の受け入れ先決定までのおおまかな流れは、(ほかの業者は違うと思います)

 

  1. 登録費の支払い
  2. 英語力チェックテスト(最低限の英語力があるか突然口頭でテスト)
  3. 英語の履歴書の提出(大学での専門教科、バイト経験、その他の経験など)
  4. 現地(アメリカ)の業者の社員と履歴書をもとにスカイプ面接(外人なので英語)
  5. スカイプ面接練習(30分4回)
  6. 紹介された企業とスカイプ面接(本番)
  7. 合格したら参加費の支払い

でした。

2の英語力チェックテストは簡単な会話をさせられました。完璧に正しい答えじゃなくても、話すという姿勢を見せられるかを見ているそうです。4の現地の業者の社員との面接は、履歴書の深掘りや職種のだいたいの希望を伝えることが主です。

ご覧の通り、面接一発勝負なので面接さえうまくいけば雇ってもらえます。TOEFLとかいらないのです。(履歴書に強みとしてTOEFLなどの点数を書くことはできます)なので英語苦手な人でも面接に聞かれそうなことをちゃんと準備して答えれば受かります。ただ、面接のチャンスは3社のみでした。3回落ちたら紹介してもらえません。参加費は合格者のみが払うので、3回落ちた人やこの流れの途中で辞退した人は登録費のみです。この登録費・参加費には企業紹介の仲介料、面接練習プログラム、海外保険申請手数料、業者の人たちの給料などが含まれているのでしょう。

紹介される企業はこちらから指定することはできず、履歴書の内容と、社員との面接での希望をもとに、その人に向いていそうな企業を業者が選んできます。したがって、現地の社員との面接で自分の希望を伝えられるだけ伝えておくのが大事です。

これが受け入れ先決定までの流れでした。(再度言いますが、自分が利用した業者の流れなので他の業者と違うところが多々あると思います。あくまでも参考程度に)

 

 

僕の場合は、業者に目星をつけてから親と相談し、

  • 就活と同時進行で進める。(実際こちらのほうに完全に気持ちが傾いていたので全然していませんでした)
  • 3/31までに決まらなかったら辞退して就活に専念する。
  • 4年生に進級をする。(1月にテストがあったので)

ことを条件に認めてもらい、クリスマスに業者へ「参加させていただきます」と連絡しました。人によると思いますが、この1か月と数週間後には行き先が決まってしまいました。

 

上の流れの1~4を1月の中旬までに終え、いよいよスカイプの英語面接練習。講師は日本の高校で英語教師をしている陽気なアメリカ人のおじさん。初回は面接の注意点を教えてもらい、自己紹介の文を一緒に考える授業。きっかり30分経ったところで次回までの宿題として、今日考えた文を暗記するのと、面接で聞かれそうな質問をいくつか挙げられ、それに対する自分なりの回答を作ってくるの二つが出されました。その次の授業からは文を暗記できているかの確認と、自分で作ってきた回答の訂正が主な授業の内容、そして再び同じ宿題という感じで進められました。

本番の面接は、現地の社員との面接が終わった後からいつお呼びがかかるかわからないのですが、講師のおじさんによると「2月になってからじゃないかな」とのこと。ということで大学のテストの最中でしたが、1月の中旬から末までに面接練習4回のスケジュールを組んでもらいました。最初の面接練習は緊張しましたが、陽気なおじさんということもあって楽しく終え、少し英語で会話ができたという充実感に浸っていました。

そんな初回の練習の翌日、現地の社員からメールが来ました。

 

 

「グッドニュースです!○○社(食品メーカー)が面接をしたいそうです!明後日何時から空いてますか?」

 

 

いやいやいやいや早いよ!!まだ練習1回しかしてないし、こっちはテストもあるし、明後日って急すぎるし! 新年初パニックでした。

確かに、3/31までという条件だから早めに紹介してほしいとは伝えたけど、そこまでとは... しかも面接講師自身は業者が外部委託した人で、受け入れ企業を探すのは現地の社員ということもあって、両者が連携をとることはなく、こちらの面接練習の進み具合など関係がないのでしょうね。

急いで面接講師にヘルプメール。彼の提案で本番の面接の日程を極力伸ばしてもらい、その間にできる限り練習を入れてもらうことに。結局本番の面接は5日後にしてもらい、それまでに2回面接練習を入れてもらうことになりました。2回の練習で想定される質問を聞けるだけ聞き、回答を用意し、暗記し、自分だけでも企業の情報を調べられるだけ調べ、聞かれそうな質問を考え、回答を用意して本番を迎えました。

 

時差が16時間あるので向こうは前日の午後、日本は朝の8時という時間に面接開始。寝癖だけ直して下はパジャマ、上はワイシャツにジャケットというスタイルでスカイプビデオ面接に出陣。ちなみにスカイプ面接なので、カンペを近くに置けば見ることができますが、ビデオ越しでもアイコンタクトはかなり重要なので、極力文は覚えるようにと講師にアドバイスをいただいていました。

 

準備のおかげもあり、多少の細かい誤差はあったものの、「強み・弱み」「大学で学んだこと」など想定内の質問がほとんどで、暗記したとおりに答えることができました。最後に「食べ物についてどう思う?」という予想外の質問がとんできましたが、ほかで想定していた質問の答えをうまく改変してなんとかそれっぽく答えられました。最後の逆質問も用意していた質問をそのまま言い、さらに深められそうな質問もできたらして、御社への興味をアピール。約20分の面接を無事終えることができました。

 

待つこと1週間、「もう一度面接をしてほしい」と連絡が来て、すぐに面接。どうやら同じタイミングでインターンの面接をしている人が2人いるけど、おそらく自分を採用してくれるとのこと。自分の前任者であるインターンの人が仕事の内容や様子を教えてくれました。(正直あまり聞き取れませんでした笑)

翌日、正式に合格の連絡をいただき、受け入れ先が決定しました。本番の面接をするチャンスはあと2回あったので辞退することもできましたが、面接した人の雰囲気や、会社が積極的にインターンを採用して教育しようとしている風土や、前任者のインターンの人が「とても楽しくていい経験をさせてもらっている」と言っていたのでこちらの会社で働くことに決めました。

 

 

ここまで長い文章を書いて何が言いたかったのかと言いますと、海外インターン受け入れ先決定まで早い(業者にもよると思いますが)ということと、英語に自信がなくても準備さえ積んで、働きたいという姿勢を見せればチャンスをもらえるということです。

自分の勝手なイメージですが、留学は大学1年のころから準備を重ね、たくさんのテストや面接を経てようやく行き先が決まるというように、かなりの時間を必要とするのではないでしょうか。しかし海外インターンの場合はもっと短期で決めることが可能です。自分の場合は業者に急かした甲斐もあり、業者に登録してから1カ月ちょっとで行き先を決めることができました。大学1,2年で留学を考えていなかったけど、3年生になって急に行きたくなってしまったという人は、留学だと時間を必要としてあきらめてしまうこともあると思いますが、インターンはそんな必要ないです。ぜひ留学だけでなくインターンという手段もあるのだと頭に入れておいてください。

 

また海外インターンと聞くと、「すでに英語できる人しか受け入れてもらえない」というイメージを持つ方が多いと思いますが、そんなことはないと思います。事実自分が受かっているのですから。僕は一応タイとシンガポールの帰国子女なのですが、どちらも日本人学校だったので全然英語ができないのです。

どのくらいできないかというと、国際系のサークルの海外研修みたいな旅行で、帰国子女ということもあり、メンバーから現地の人とのコミュニケーションに大きな期待を寄せられていたのにも関わらず、全然しゃべれず、反動で一気に「英語できないキャラ」になり、メンバーからダメ出しをくらうほどできないです。TOEICの点数も、ESに書いても意味ないような点数です。

 

ただ、特に色々な国籍やバックグラウンドを持つ人たちに寛容な企業は、英語が不十分のインターンが来ることは想定していると思います。そのような企業は語学力よりもやる気があるか、必要最低限のルールを守れるか、目的を持って働こうとしているのかといったことを重視していると思います。やはり日本の外に身を置くことが一番語学力を伸ばせる方法だと思うので、「現時点でできないから」といった理由だけであきらめてしまうのはもったいないです。「まだうまくしゃべれないけど、数か月後にはしゃべれるようになってるから!もうちょっと我慢して!」ぐらい図々しくいきましょう。

 

もちろん英語が話せるに越したことはないので、僕みたいに話せない人は恥をかく機会が多いと思いますし、かなり苦労するでしょう。そんな様子も可能な限り報告します。でもすべて終わった時に、あんな無様な失敗を重ねてきたけど、「英語できないやつでも乗り切れた!」「英語の苦手意識なくなった!」「インターンしてよかった!」と報告して、海外のインターンや留学で迷っている人たちに勇気を与えられたらなと思っています。